[PR]
2024年12月04日
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ノエル3 ~ミッション オン ザ ライン~ [SLPS-01895~7]
2009年08月05日
Noel 3 - Mission On The Line [SLPS-01895~7]
発売日:1999/03/11 (廉価版 2000/08/31)
発売元:パイオニアLDC (廉価版はハムスター)
ジャンル:アドベンチャー
メモリーカード:1ブロック
対応周辺機器:マウス
【ゲームの概要】
シリーズ三作目にして最終作。一作目から約4ヵ月後のクリスマスイブの日が舞台で、一作目のヒロイン3人が再び登場します。テロリストに占拠されたビル (正確にはそのビル内に存在する学校) から、彼女たちとそのクラスメイトを救出する事を目的とした、コミュニケーション&ハッキングアドベンチャーです。
前々作は 「多少恋愛要素も含むコミュニケーションゲーム」、前作は 「コミュニケーションゲーム風リアルタイム恋愛アドベンチャー」 といった内容で、「コミュニケーションパート」 が全てでしたが、本作ではそれはおまけ扱いで、彼女達を救出するためにビル内のPCやサーバーから情報収集する 「ハッキングパート」 がメインの内容となっています。また、前二作では重要だった 「時間」 の概念も希薄な為、これまでとは全く違う雰囲気のゲームに仕上がっています。
なお、本作に限りサターン版も製作され、そちらを先に発売。このPS版はサターンからの移植という扱いでした。
【プレイステーション版の特徴】
・基本的には先に発売されたサターン版と同じ内容ですが、セガとソニーの表現規制の違いから、グラフィック (女性の露出度) を中心にやや控え目な表現に変更されています。
・先に発売されたサターン版で限定版が発売されたためか、このPS版は前二作のような音楽CD付きの限定版は発売されませんでした。ただし、これまでの限定版と同じくCDはピクチャーレーベル仕様になっています。
【シリーズ作品】
ノエル [SLPS-00316~7]
ノエル [初回限定版] [SLPS-00304~5]
ノエル ~ラ・ネージュ~ [SLPS 01193~5]
ノエル ~ラ・ネージュ~ [限定版] [SLPS 01190~2]
ノエル ~ラ・ネージュ~ スペシャル [SLPS-01515]
ノエル3 [T-22206G]
ノエル3 [初回限定版] [T-22205G]
【感想】
先に前二作を紹介すべきなのかもしれませんが、シリーズ中一番好きな本作から紹介する事にします。
「普通のアドベンチャーゲームになっちゃった」 とか 「ハッキングパートが作業的」 と、シリーズのファンにはあまり評価が高くないようですが、リアルタイムで会話が進む前二作のあまりの慌しさ (ラ・ネージュではやや緩和されていましたが) に辟易し、また、ギャルゲー自体には元々興味が無いオイラにとっては、コミュニケーション一辺倒の前二作より、普通のアドベンチャーっぽい本作のような感じの方が断然好み。三作目にしてやっと 「ゲームとして成立したかな」 という印象です。シリーズ中唯一クリアしました(笑)
今回も、コミュニケーションパートはリアルタイムで進行しますが、メインであるハッキングパートも含め、時間の経過は画面上には表示されません。しかし、表面に表れていないだけで内部では時間の概念は存在し、何か行動を起こすたびに時間が進む 「セミリアルタイム方式」 が採用されています。そのため、無駄なハッキングを繰り返していると、何一つ有益な情報が集まらないまま時間だけが進み、誰一人救えないという最悪の結末となってしまいます。
ところが、最初のプレイでは、当然どこに何があるのかなんて何一つ分からないわけで、無駄な行動をするなというのが無理な話。何も情報を持たずに遊んだ場合、よほどの幸運の持ち主でない限り100%バッドエンディングに辿りつく事でしょう。この辺りの、「ギャルゲーだけどヌルくねえぞ」 という高難度というか、手がかりが無さ過ぎて不親切とも言える内容はシリーズ一貫してますね(笑)
せめて、序盤で捕まっている女の子達を探す所だけでも、もっとサクサク見つかればなぁ……。自分で全てを攻略したいと考えている方以外は、攻略本や攻略サイトで少し情報を入手してから遊んだ方が精神衛生上いいと思います。でないと無用なストレスばかり溜まります(笑)
今回感想を書くにあたり、結局どこが面白かったんだろう? と考えてみました。でも、何かハッキリしないんですよね。むしろ、「これはどうなのよ?」 という不満点ばかりが思い出されます。好きな作品である事は間違いないんだけどなぁ。
ハッキングして個人情報を盗み見する事が面白いのかなとも考えましたが、それはちょっと違う気がします。やっぱり、その特異なシステムに魅力を感じながらも、忙しさと手がかりの無さに途中で断念してしまった、前二作へのリベンジが叶ったからかなぁ(笑)
さて、残念な事に、発売元のパイオニアLDCがゲーム事業から撤退してしまったため (今は名前を変えて再開しているようですが)、本作がシリーズ最終作となってしまいました。
廉価版はコナミの子会社であるハムスターから発売されたので、コナミから続編が出ないかな~と期待してたりするのですが、今の所その動きは無いようです。
まぁ、現状に照らし合わせると、作中内に登場する近未来のハイテクアイテム(笑) であり、このシリーズの根幹システムでもある 「ビジュアルフォン」 などは、すでに 「スカイプ+モバイル環境」 で似たような事は出来ますし、ある意味、現在の携帯電話の多機能っぷりは、すでに作中のビジュアルフォンを超えているような気もします。
なので、すでに実用化されてしまったものを、ゲーム中で擬似的に再現する事にどれほど新鮮味があるのかという疑問はありますが、本作の 「ハッキング」 ように、別に核となるシステムを用意し組み合わせれば、まだまだ続編は作れそうな気がしますね。
むしろ、ビジュアルフォン (のようなもの) が現実となった今だから作れるものがあるような気もします。
それが何かと聞かれても、オイラにゃ分かりませんけどね(笑)
【余談】
「XEBRA/ARBEX」 以外のエミュレータでは、ディスク2の途中でフリーズしてしまいます。
具体的には、ディスク2途中でテロリストによって外部からのアクセスが遮断されるイベントが2回発生しますが、その2回目で再度ネットに侵入を試みようとするとフリーズします。
なので、2回目のアクセス遮断イベントが発生したら、そこでメモリーカードにセーブ。「XEBRA/ARBEX」 にセーブデータをコンバートし、そちらでネットに再侵入。再びメモリーカードにセーブしコンバートすれば、その続きは他のエミュレータでも問題なく遊べます。
もちろん最初から 「XEBRA/ARBEX」 で遊ぶのも良いでしょうし、メモリーカード (本物) を読み書きができる環境があれば、実機で突破するのもよいでしょう。
PR
Comment